犯罪・刑事事件の解決事例
#詐欺 . #加害者

特殊詐欺事案で執行猶予を獲得!

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助川 大樹 弁護士が解決
所属事務所町田第一法律事務所
所在地東京都 町田市

この事例の依頼主

20代 男性

相談前の状況

オレオレ詐欺として世に広まって以降,特殊詐欺の件数はなかなか減りません。特殊詐欺に関わるグループは,電話を掛ける「掛け子」,被害者の下にカード等を受け取りに行く「受け子」,ATMから金銭を引き出す「出し子」といったように組織的に行われます。本件の依頼者は,いわゆる「受け子」でした。簡単に稼げる仕事という文句に誘われて仕事に応募したところ,それが受け子の仕事でした。このように,若い人がお金につられて簡単に犯罪に手を染めてしまう危険性が高いのが怖いところです。

解決への流れ

本件の被害者も例にもれず高齢者の方たちでした。まず,高齢者から金銭を騙し取ることがいかに悪いことかを徹底的に依頼者に考えてもらい,反省文等を作成してもらいました。裁判の場でも,自分の言葉でしっかりと被害者に対する思いを語ってもらい,裁判官に反省が伝わるようにしました。依頼者も留置場にいる間,反省を繰り返したことから,口先だけではない反省の気持ちを語ることが出来たと思います。

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助川 大樹 弁護士からのコメント

検察官からの求刑は実刑となってもおかしくない厳しいものでしたが,本人の反省の気持ちを酌んでくれたのか,執行猶予判決となりました。この判決も,依頼者が自身の犯罪行為としっかりと向き合い,二度と犯罪行為に手を染めないという言葉が口先だけではないことを伝えられたことによるものだと思います。再犯を防ぐためには,自己の犯罪行為に向き合うことが第一歩ですから,その点を大事にしています。