この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼人は、ご自身が商標権を有する登録商標を使用して事業を行っていましたが、類似した商標を無断で使用している事業者の店舗と間違えて、依頼人に多数の連絡が入るようになり、困っていました。依頼人より、第三者による依頼人登録商標の無断使用をやめさせたいとのご連絡をいただきました。複数の侵害者に対し警告書を送付し、使用の差し止めを求めました。
解決への流れ
警告書を送付したところ、すぐに使用を停止する旨の回答をした事業者とは和解契約を締結できました。使用を停止しなかった事業者とは、過去使用分の損害賠償請求も含めた交渉を行い、最終的には過去分の損害賠償金の免除と引き換えに使用停止をする旨の和解契約を締結することができました。
依頼人の利益を第一に考え、なるべく迅速かつ低廉な費用での解決を目指し、訴訟外での交渉を行ったところ、3ヶ月程度で依頼人の事業の妨げになる商標の無断使用を停止させることができました。依頼人登録商標の過去の無断使用分について損害賠償金を得ることはできませんでしたが、少額の損害賠償金を得るより、これを取引材料にして迅速な使用停止をさせる方が利益が大きい旨のアドバイスをさせていただき、依頼人にもご納得いただけたようです。商標権を活用してビジネスの優位性を保つことができた好例だと思います。