この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
①酒に酔って女性に暴力を振るった件で現行犯逮捕された(強制わいせつ)②路上で見ず知らずの人と喧嘩となり,相手に怪我を負わせた件で現行犯逮捕された(傷害)③電車内で痴漢をした件で現行犯逮捕された(迷惑防止条例違反)④深夜,酒に酔って他人の家に立ち入ってしまった件で現行犯逮捕された(住居侵入)
解決への流れ
いずれの事例でも,依頼者は現行犯逮捕された後,勾留決定を受け,その段階で弁護士に依頼しました。弁護士は直ぐに被害者との示談交渉に着手しました。その結果,①から④の事例では,被害者との示談が比較的早期に成立しました。いずれの依頼者も勾留期限(満期)以前に釈放され,不起訴となりました。
勾留決定がなされた後でも,引き続き早期の釈放を目指すことは当然です。被害者のある事件の場合,そのために欠かせないのが被害者との示談交渉です。示談交渉は,あくまでも被害者の合意があって成立するものですから,言うまでもなく被害感情の大小は重要な要素です。被害者の思いを最大限に尊重しながら,早期に被害弁償を行い,本人の謝罪の意を真摯に伝えることが必要です。依頼者の代理人としてできることを,誠意をもって行っていきます。もっとも,被害感情の大きな犯罪になると,被害者側には示談交渉にさえ応じてもらえないケースもあります。そうした場合でも,謝罪とともに被害弁償を真摯に行っておくことは重要です。たとえ被害弁償をお金という形で受け取ってもらえなくても,被害者に対する謝罪の気持ちを謝罪文などの形で相手に示すことも大事でしょう。