この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
お子さんが2人いるパートタイマーの女性の方からのご相談でした。お子さんを私立の学校に行かせたためその教育費用や通学の費用などにより借金が250万円ほどに増加し、返済しきれなくなってしまったとのことでとてもお困りの様子でした。
解決への流れ
相談者様の方の収入状況や負債金額からすれば自己破産の申立をすることが最善でした。もっとも,自己破産をした場合に借金はなくなりますが,その後は借り入れに頼らず生活をしていく必要があるため,まずは現在の家計の状況を確認し,今後どのように生活をしていくのか一緒に考えました。お子さんのうちの一人が間もなく大学を卒業することにより教育費の支出が減少すること,もうひとりのお子さんは進学を予定していましたが奨学金の利用をすることなどにより,今後無理なく生活をすることが可能な状況になることがわかりました。そこで裁判所に自己破産の申立を行い,借金理由や今後は生活を無理なくやり直せることをしっかりと説明しました。その結果,無事に責任を免除していただくことに成功しました。
ご依頼者様の家計の状況や借金理由からすれば,自己破産手続きを取ることが望ましいことは明らかでした。もっとも,仮に借金が免除になったとしても,その後の生活が立ち行かないような状況であれば自己破産が認められない事も考えられます。そのため,ご依頼者様の家計の状況を把握し,今後の生活を一緒に考えていくことも代理人弁護士の大切な仕事といえます。借金が膨らんでしまっている方の多くは,自身の家計の状況をしっかりと把握できていないことも多いため,お金を返しきれなくなるまえに一度専門家まで相談されることをおすすめいたします。