この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
路上で見かけた女性の後を追い、女性が居宅のマンションに入ったところでわいせつ行為に及び逮捕され、男性からの接見の要請によりご依頼いただくこととなりました。犯行態様が悪質で、被害者女性と示談ができなければ起訴は免れない事件であったため、早急に被害者女性との示談を進めることとなりました。
解決への流れ
被害者女性にも代理人弁護士がついており、400万円を超える非常に高額な慰謝料を請求されたため、示談交渉は難航しました。本人やご家族と何度も打合せを重ね、本人の収入状況や家族の援助も受けた上で支払いできる金額などをできる限り相手方弁護士に説明し、示談金の減額を試みました。その結果、当初の請求金額の半額以下の金額で示談を成立させることができ、本人も不起訴処分となりました。
強制わいせつ罪は罰金刑の定めもなく、被害者との示談ができなければ起訴される可能性が非常に高い犯罪類型です。本件では被害感情が非常に強く、当初の請求金額も相当なものでしたが、粘り強く交渉を重ねた結果、起訴前に示談をまとめることができました。刑事事件においては迅速な対応が必要不可欠ですので、事件をおこしてしまった場合などにはすぐさま弁護士に相談されることをおすすめいたします。