この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
覚せい剤使用の罪で執行猶予付きの判決を受けてからわずか数ヶ月後に同じ罪を犯してしまい、逮捕・勾留された被疑者の事件でした。国選弁護人として選任され、本人の弁護活動に当たることとなりました。
解決への流れ
執行猶予からわずか数ヶ月後の犯行であり、過去の裁判例に照らすと実刑が見込まれる事案でした。そこで、刑務所に行くことも見越して出所後どのように覚せい剤の治療を行うか本人と打ち合わせを行いました。ご両親にもご協力いただき、出所後に入院治療をすることを本人に約束してもらいました。裁判では、本人の父に証人として出頭してもらい、出所後に治療のサポートをしていただくことを話していただき、また、入院予定の病院の治療方法などについて裁判所に説明を行いました。最終的に実刑は免れなかったものの、刑の一部執行猶予を受けることができ、裁判官からは治療に精一杯取り組むようにとの言葉をもらいました。
刑の一部執行猶予はまだ運用から間もないものですが、薬物事案などでは執行猶予中の再犯であっても、治療計画などをしっかりと示すことで一部執行猶予を獲得することが可能なケースがあります。薬物問題でお困りの際にはぜひ一度お問い合わせください。