犯罪・刑事事件の解決事例
#被害者 . #暴行・傷害

傷害の被害者から依頼を受けて、加害者から相応の示談金を取得できた事例

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小出 康夫 弁護士が解決
所属事務所小出康夫法律事務所
所在地東京都 台東区

この事例の依頼主

70代 女性

相談前の状況

被害者は、夫に先立たれた70歳代の女性。カラオケで知り合った同年代の男性とお付き合いをするようになった。男性は、普段は紳士的で優しいが、お酒が入ると人柄が変わり、言葉も行動も激しくなる。ある日男性宅に遊びに行った際、お酒を飲んだ男性から、馬乗りになって殴る蹴るの暴力を受け、顔面と腰に傷を負った。携帯電話を取り上げられていたため、外部に助けを呼ぶことができず、そのまま男性宅に2日間監禁された。女性と連絡が取れず不審に思った娘さんが警察に通報したため、男性は警察に傷害容疑で逮捕され、女性は無事救出された。男性は、逮捕後そのまま警察の留置場に勾留された。男性に国選弁護人が付き、示談の申し入れがなされた。加害者側からの示談の申し入れに対してどのように対応したらよいか、娘さんを通じて相談を受けた。

解決への流れ

さっそく委任状をもらい、国選弁護人と面会した。弁護人によると、男性は謝罪と反省の気持ちはあるが、年金暮らしなので示談金は数万円しが出せないとのこと。暴行と監禁の態様が悪質であること、男性は自宅を所有しており、かつ年金も相当額もらっていることを弁護人に告げて、示談金の増額を要求した。弁護人は男性と接見した後、金20万円の示談金を提示したが、ある程度の預金の存在が判明したので、さらに示談金の増額を求めた。結局、金40万の示談金を支払うことで合意した。

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小出 康夫 弁護士からのコメント

依頼者にとっては、良い条件の示談となった。なお、示談成立後、釈放された男性から、示談の労を取ってくれたことに感謝しますと電話をもらった。初めて経験した勾留が辛かったことは想像に難くなく、二度と女性に近づかないことも誓約した。多少の預金があったとはいえ、年金暮らしの身で金40万円の示談金は痛手と思われるが、相手方の加害者男性からも感謝の言葉をいただき、弁護士として報われた気持ちになった。