この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
依頼者は,青信号に従って横断歩道を渡っていたところ右折車に跳ね飛ばされてしまい,自力で動くことも話すこともできないような障害を負ってしまった。しかし,加害者側保険会社から提示された賠償金額は極めて低廉な額であった。
解決への流れ
受任後加害者に対して訴訟を提起した。請求する金額は弁護士会で公刊している書籍に基づいて算出した金額である。訴訟では被害者について一生介護が必要であることを立証することができ,その結果,当初加害者側保険会社からの提示額が5000万円程度であったのに,約1億円の賠償額で訴訟上の和解により解決することができた。
保険会社の示談案に納得いかなければ裁判所を利用することを躊躇すべきではない。保険会社は自社の基準で早めに示談をしようとするが,そのような時こそ弁護士に相談して適正な賠償額を算出してもらって請求するのが相当である。そうでなければ泣き寝入りである。