この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
依頼者は,信号待ちで停車中の自動車に乗っていて鞄の中を整理していたところ,追突されてしまった。全く予期せぬ出来事であった。そのために左半身が損傷してしまい。歩行が不自由になった。左足を引きずるように歩き,50メートルくらい歩いたら2ないし3分休まなければ歩き続けられなくなった。保険会社を通じて後遺障害の認定を申請したのであるが,結果は「非該当」であった。
解決への流れ
当職は,依頼者本人から事情を聴いた後,主治医の意見を聴いた。そして,主治医から訴訟になれば証人になってもらう旨の了解を取り付けた上で,本件は後遺障害7級相当である旨の訴訟を提起した。主治医の証人尋問も行った。その結果,地裁では9級に該当する旨の判決が言い渡され,高裁でも維持された。
早めに弁護士に相談し,主治医の協力も得られたことから依頼者にとって良い結果がもたらされた事案である。交通事故や労災案件は,主治医や周りの人たちの協力が必要である。弁護士から依頼することによって協力が得られることもあるので,相談の際には経緯や事情をできるだけ詳しく話すことが大切である。