この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
連続する3件の、路上での強制わいせつ事件でした。そのうち1件は被害者が転倒し負傷していたため、強制わいせつ致傷事件として捜査が開始しました。依頼者は、犯行からしばらくして後日逮捕され、親族より依頼を受けました。
解決への流れ
両親はから早期釈放と被害者との示談を依頼されました。少年事件では勾留されたまま家庭裁判所に事件が送致されるとほぼ確実に少年鑑別所に入ることになることから、家庭裁判所に事件送致されるまでに釈放をすることが求められました。依頼を受けた翌日、裁判所に準抗告を申し立てて釈放を求めましたが、釈放は認められませんでした。そのため、示談が成立しなければ釈放はされないと判断し、示談を早期に成立させる必要がありました。
被害者と保護者の被害感情は強く、示談交渉は難航しましたが、勾留満期の3日前に120万円にて示談が成立し、即日、準抗告を申し立てて釈放を求めたところ、同日、無事釈放されました。その後、家庭裁判所に事件が送致されましたが、少年鑑別所に入ることはなく、保護観察処分を受けて本件は終結しました。少年鑑別所に入ればあと1か月近く外に出ることができません。そして勾留されたまま家庭裁判所に事件が送られるとほぼ確実に少年鑑別所に入れられてしまいます。そのため、勾留期間内に釈放することが最重要となります。