この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
ご依頼者は友人と一緒に繁華街を歩いていたところ、別のグループ(3名)と口論になり、そのうち2名に対して暴力をふるい、傷害罪で逮捕勾留されてしまいました。
解決への流れ
国選弁護人として受任した後、被害者2名との示談交渉に取り掛かりましたが、両名とも被害感情が強く、交渉は難航しました。それでも、検察官の見通しが「示談が成立すれば不起訴処分を考えている」というものであったため、その後も粘り強く交渉した結果、両名とも示談を成立させることが出来ました(示談金の合計約30万円)。その結果、ご依頼者は不起訴処分となり、日常生活に復帰することが叶いました。
傷害事件では、被害者とのあいだで示談を成立させる(事件について許してもらう)ことが非常に重要な意味を有してきます。ですが、本件のように被害者がなかなか示談交渉に応じてくれない事案や、被害者からある種法外な示談金を要求される事案も少なくありません。本件では、粘り強く交渉を続けた結果、適正な額で示談を成立させることができ、また不起訴処分という最善の結果を導くことが叶いました。