犯罪・刑事事件の解決事例
#暴行・傷害 . #加害者

路上での傷害事件 迅速な示談交渉で早期不起訴処分を獲得

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恩田 剛 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部
所在地千葉県 千葉市中央区

この事例の依頼主

男性

相談前の状況

依頼者の息子様(30代男性、無職、前科なし)が、路上で口論となった相手方の顔面を殴りつけ、顔面打撲傷等の怪我を負わせた傷害事件です。息子様本人は事件後に一旦帰宅したものの、通報を受けて自宅を訪ねてきた警察官に逮捕されてしまいました。

解決への流れ

息子様が逮捕勾留による身体拘束状態に入ってしまったことで、依頼者であるお母様には事件や捜査状況についての情報がほとんどありませんでした。そこで、弁護士が直ちに警察署に赴き息子本人と接見(面会)することで、本人は精神疾患の影響から被害者の方から罵倒されたと誤解して顔面を殴ってしまったこと、身体拘束の影響から精神疾患が悪化して病状が発現しており長期の身柄拘束による取調には耐えられない状態にあることが判明しました。依頼者である母親は、息子の病状が悪化するのをおそれ、刑事処分の回避と一日でも早い釈放を望んでおられました。依頼を受けた弁護士は、息子様に取調対応を指導するとともに、被害者様に対して早期に謝罪した上で接触の危険回避の手段を講じるとともに被疑者を医療機関へ入通院させることを約束するなどの粘り強い示談交渉を続けました。早急且つ粘り強い交渉の末、被害者様との間で示談を成立させることができました。さらに弁護士は、示談成立後、検察官に対して、示談書等の関係書類を提出して処罰の必要性が低いことをアピールするとともに、ご家族による監督の実効性と医療機関への入通院による治療の必要性を訴えて折衝を続けました。弁護活動の結果、勾留延長を阻止することに成功し、息子様は、依頼後1週間程度で釈放され、早期に医療機関の治療を受けることで症状も安定して日常生活を取り戻しました。さらに、傷害事件も不起訴処分で終了したため、前科が付くことなく社会復帰が実現しました。ご依頼者様からは以下のお声をいただきました。「大変お世話になりありがとうございました。敏速動いてくださり長男にとって良い結果をもたらして下さったこと心から感謝しております。細かい連絡なども信頼できる対応を取って頂けたと思っています。今回の経験から警察の方との対応には納得のいかないことも多々ありましたが、先生の判断にお任せしてよかったと思っています。先生、及び、スタッフの皆様の心温かい対応に心から感謝しております。ありがとうございました。」また、ご依頼者様の奥様からも以下のお声を頂戴しました。「事件解決して頂き、ありがとうございました。障害を持った子供なので、心配していたのですが、担当の先生が迅速かつ配慮を持って接して頂き、無事に解決となり大変うれしく思っております。もう少し早く、相談していれば、さらに、よい結果がでたと思いますが、考えられるもっともよい結果となったので先生には大変感謝しております。色々ありがとうございました。」

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恩田 剛 弁護士からのコメント

刑事事件・少年事件で捜査の対象となり、逮捕されてしまった場合、その後の手続きは着々と進んでいきます。この間に適切な防御活動を行わず、知らず知らずのうちに手続きが進行して気付いた時には取り返しのつかない事態となっていた、ということは避けなければなりません。今回のケースも、早期に身柄を解放しなければ、精神疾患が悪化する可能性があるというものでした。また、そのような状況で取調べが行われれば、正常な状態で受け答えが出来ず、息子様にとって不利な状況となる可能性も想定されました。これでは、適切な防御活動ができません。そこで、ご依頼後、すぐに身体拘束解放に着手し、ご依頼から1週間ほどで身柄を解放することができました。これにより、適切な防御活動が可能となり、結果、不起訴処分となりました。