この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
お父様の相談を受けて、ご本人(未成年)と面会しました。深夜の路上で見知らぬ女性に抱き付き、その際、女性が転倒して傷害を負っている事案でした。
解決への流れ
受任後、検察官を通じて被害者と示談交渉にあたりました。被害者の方は、ご主人と同席して示談交渉の場に来られました。当然、ご主人と被害者の方は怒っており、加害少年を許せない旨を伝えられました。複数回時間をとってもらい少年本人、ご両親の謝罪文を作成して手渡すなどして最終的には示談して宥恕してもらいました。少年は、勾留延長満期に釈放となり、鑑別所には行くことなくその後、審判で不処分となりました。
少年事件については、少年が更生することが重視されています。そのため、示談や被害者の宥恕が処分にあまり影響しないこともあります。しかし、本件では、示談が成立したことを一つの理由として検察官が少年を釈放し、鑑別所にいくことなく審判になったと思われます。いずれにしても、少年の更生のためにも被害者への謝罪や賠償は重要だと思います。また、少年事件については、処分を軽くするということに加えて弁護士が少年の更生を保護者や裁判所などと一緒になって考えていくことが必要です。少年事件についてお悩みの方は一度弁護士にご相談ください。