この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
息子さんが逮捕されたということでお母様が相談にいらっしゃいました。すぐにご本人に面会したところ、夜間に路上で見知らぬ女性に接触するなどのわいせつ行為を認めていました。また、同種余罪が複数件あり、警察も把握しているとのことでした。
解決への流れ
受任後、検察官を通じて被害者の方と示談交渉を行い示談してもらいました。しかし、同種余罪で再逮捕が続き、最終的には3名の被害者すべてと示談が成立し、告訴を取消してもらいました。ご本人は釈放され、不起訴処分となりました。
当時は強制わいせつ罪は親告罪であり、被害者の方と示談(告訴取消)ができれば必ず不起訴になる状況でした。現在では、強制わいせつ罪は親告罪ではなくなっていますが、被害者の意思は処分にあたって重視されることは変わりません。認めている事件であれば示談交渉は行うほうがよいと思います。また、強制わいせつ罪に限りませんが、すべての被害者と必ず示談できるわけではありません。1件でも示談できなければ起訴されて裁判になる可能性が高いといえます。示談できるかどうかは、各被害者の方の心情、用意できる資金などが重要になりますが、前提として弁護人が早急に活動することが不可欠です。起訴されるまでの時間には限りがあります。被害者と連絡を取って話ができるまでにもある程度の日数がかかり、その後交渉していくことになります。示談交渉を行うのであれば、早期に弁護士を選任することが重要です。ご家族が逮捕されている方などは今すぐ弁護士にご相談ください。