この事例の依頼主
男性
相談前の状況
依頼者の方とは、当初は当番弁護による接見でお会いしました。依頼者の方から事情を伺うと、飲食店で店員の方とトラブルになり、お店の備品を壊したり、店員の方に暴力をふるってしまったとのことでした。この程度の案件で身柄拘束をされてしまうのは、やや過剰と思いましたので、早期に身柄を解放するために、お店側と示談交渉をすることにしました。
解決への流れ
被害者となるお店側に連絡をし、示談交渉をすることになりましたが、当初は、オーナー(や従業員の方)はかなりお怒りで、示談交渉の難航が予想されました。しかし、実際にお会いして、粘り強く交渉をした結果、実費にかなり低額の慰謝料を加えた額での示談をお受けいただくことができました。すぐに、成立した示談書を警察署及び検察庁にお送りし、被害届も取り下げられることになりました。その結果、依頼者の方は、早期に身柄開放をされるとともに、起訴を免れ、前科がつくことなく円満に事件を解決することができました。
刑事事件は、早期の対応が何よりも重要と強く感じます。早期の対応をすることで、示談交渉も円滑に進む可能性が高まり、結果、依頼者にとって最善の結果が得られることになると思います。何かがあった場合、一日悩むのではなく、できる限り早期に弁護士に相談していただければと思います。