犯罪・刑事事件の解決事例
#被害者

刑事事件被害者が代理人を選任して示談した事例

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岩永 和大 弁護士が解決
所属事務所川崎パシフィック法律事務所
所在地神奈川県 川崎市川崎区

この事例の依頼主

20代 男性

相談前の状況

私は,暴力団員を含む複数人から呼び出しを受けて自動車に乗せられて別の場所に連れて行かれた上,刃物のようなものを突きつけられて現金を出すように言われ,多額の現金を脅し取られました。幸いにして駆け付けた警察官にその暴力団員らは逮捕され,私が脅し取られたお金もその場で返還されました。このたび,その暴力団員の弁護人から連絡があり,示談を求められていますが,私は怖くて1人では対応しきれません。どのように対応したらよいのでしょうか。

解決への流れ

その暴力団員の弁護人との示談交渉について弁護士に依頼しました。私は,怖い思いをしましたのでその代償として示談金は受け取りたいと考えていましたが,その暴力団員らが不起訴になることは望んでいませんでした。そのため,その示談交渉の中で,不起訴になることを望まないといった条項を設けないことや,今後その暴力団員らから私に対して連絡を取る際は必ずその弁護人から私の依頼した弁護士宛に連絡してもらうようにすること,その暴力団員らが私に対して接触しないこと,さらにはその暴力団員らが他の加害者が私に対して接触しないよう努めることなどを盛り込んだ条項にしてもらって,示談を成立させました。間に弁護士に入ってもらったことで,今後についての不安も解消することができました。

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岩永 和大 弁護士からのコメント

加害者は,刑事処罰されるまでの間は,示談または被害弁償成立により処分を少しでも軽くするために示談交渉に積極的であることが多い一方で,刑事処罰をされた後には一切示談しようとしないと言うことが多くなっています。そのため,被害者としても,刑事処罰されるまでの機をとらえて納得できる内容の示談または被害弁償を受けることを目指したほうがよい場合があります。