この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご相談は退職した社員から残業代請求をされ困っているというもので,その交渉の依頼をまず受けました。依頼者(会社)としては,手当を支給しており,それが残業代の趣旨で支払っていたとのことでしたが,就業規則や労働契約書などにもその旨は記載されておらず,その他の労務管理もきちんとされていない状態でした。
解決への流れ
こちらの主張はなかなか法律上認められるものではないため,交渉は難しいものとなり,最終的には会社側がある程度残業代を支払う形で解決となりました。今回の件を踏まえて,就業規則,諸規定(賃金規程など),労働契約書,労働条件通知書などの労務関係書類の作成の依頼を受け,その作成を行いました。また,その後も実際の運用などに関して継続的にアドバイスなどをさせて頂いております。
今回のケースのように労務管理がきちんとされていない場合,労働者側から思わぬ請求がされてしまうことがあります。労務関係書類がきちんと作成されていないといざ紛争になった際には会社側が弱い立場に置かれますので,きちんと対策を施しておくことは重要です。