この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
過去の手術において使用されたガーゼ(タオル)が遺残していたため、膿瘍となってしまった案件です。体調が悪化し、病院を受診して遺残が発覚し、その治療中の段階でご相談いただき、ご依頼を受けました。
解決への流れ
治療中から受任し、治療経過を踏まえつつ、治療費も含めた賠償等について交渉を行ったものの金額の開きが大きかったため、訴訟を提起しました。最終的には、1000万円を超える金額での裁判上の和解が成立しました。
実は、ガーゼやタオルの遺残という事案は決して少なくありません。もっとも、被害の大きさは人によってかなり差があり、軽い場合は全く症状がないということもありますし、重い場合はこのケースのように膿瘍の除去やその後の再発防止などに非常に苦労する場合もあります。示談交渉や裁判で獲得する賠償金の見込は、この被害の大きさによって大きく違ってくることになります。本件では、単に賠償の交渉や訴訟をするだけでなく、治療中のころから受任することで、治療中のサポート役にもなれたのではないかと考えています。