犯罪・刑事事件の解決事例
#財産目録・調査

身に覚えのない使途不明金訴訟を提起されたが、徹底的に《調査》をして、訴訟取下げや減額に成功した事例

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藤家 寛之 弁護士が解決
所属事務所ネクスパート法律事務所北九州オフィス
所在地福岡県 北九州市小倉北区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

母が亡くなった後、兄弟2人から、勝手に使った母の預金約2200万円を返せという使途不明金訴訟を提起されてしまったとご相談にいらっしゃいました。ご依頼者様としては、母の世話をしていたのは自分であり、通帳も管理していたが、母の同意なく母の預金を使ったことなど一度もないとのことでした。もっとも、母から同意をもらった証拠は残っておらず、引き出した預金を生活費などに使った証拠も残っていませんでした。そのため、証拠勝負となる裁判においては非常に苦しいご状況でした。

解決への流れ

裁判で出せる証拠が少ない中で、こちらの主張が正当なものであることを裁判所に理解してもらうために、ご依頼者様から口座の引出しについて1つ1つ丁寧にご事情を伺い、細かく主張書面を作成していきました。また、使途不明金訴訟に関するリサーチを徹底的に行った結果、ある裁判所の裁判官検討チームが発表した論文を発見しました。この論文には過去の預金の引き出しについての同意や使途については証拠が残っていないことも多くあることから、十分な証拠が残っていなても正当な引き出しと認めるべき場合があるとの記載がありました。そのため、今回の裁判でも、この論文を引用しつつ、こちらに証拠が残っていなくとも主張が認められるべきであることを具体的に主張していきました。結果として、原告兄弟の1人は訴訟を取下げ、残った1人との間でも600万円で裁判上の和解が成立しました。

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藤家 寛之 弁護士からのコメント

身に覚えのない訴訟を提起されたとしても、証拠が残っていないという一点のみで不利な立場に立たされることもあります。しかし、家族間のことなので、証拠が残っていないことが当然である場合も多くあります。そういった当然のことを当然のこととして裁判所に理解してもらうのは非常に難しいことですが、徹底的に調査を行い、粘って戦うことで、有利な結論を導くことができることもございます。諦めずにご相談ください。