犯罪・刑事事件の解決事例
#暴行・傷害 . #加害者

子供に対する殺人未遂罪の容疑から《傷害罪》へと切り替わり、不起訴処分という結果になった事例

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有村 章宏 弁護士が解決
所属事務所ネクスパート法律事務所仙台オフィス
所在地宮城県 仙台市青葉区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

小学生のお子様と親子喧嘩をし、その中で手を挙げてしまったことから児童相談所に通報され、その後警察から殺人未遂罪の容疑で取り調べを受けている母親の方から、今後自分はどのようにすればよいのか、ご相談を受けました。

解決への流れ

事件を起こしてしまった経緯、これまでのお子様の養育状況、親子の関係性等を詳しくヒヤリングした結果、お子様は過去に自閉スペクトラム症疑いの診断を受けており、家庭内外において問題行動を多々起こしており、今回の事件が発生した理由も、まずはお子様から母親に対して手を挙げたことがきっかけで思わず手を出してしまったということが原因でした。ご相談者様は、長年お子様の養育方法について、養育施設にお子様を通わせる等してお子様と向き合っており、お子様の診断書も取得されていました。このような状況を踏まえ、今回の事件の経緯や、お子様の特性等を詳細に説明することに加え、児童相談所に一時保護されたお子様に対してご相談者様から手紙を送ることでお子様との関係の再構築を図るとともに、家庭内におけるお子様の監督環境の見直しを図る等してその旨を捜査機関に報告いたしました。その結果として、被疑事実は殺人未遂罪から傷害罪へと切り替わり、不起訴処分という結果で終了しました。

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有村 章宏 弁護士からのコメント

ご相談者様は、事件発生後、周りからお子様を児童虐待した酷い母親という目線で見られてしまい、自分の話をしっかりと受け止めてくれる方もいないことから精神的に非常に追い詰められていました。ご相談される際には、自分の話を聞いてもらえないのではないかといったお気持ちになってしまう方もいらっしゃいますが、話しにくいことが解決の糸口につながることは少なくありません。弁護士は守秘義務を負っていることもあり、お話ししにくいといったお気持ちがあっても、遠慮なくご相談いただければと存じます。