犯罪・刑事事件の解決事例
#人事・労務

契約の白紙撤回を主張する上場企業と交渉して責任を認めさせた事例

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髙田 英治 弁護士が解決
所属事務所髙田総合法律事務所
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

ご依頼者は、中小規模の飲食系のコンサルティング会社です。ご依頼者によれば、とある上場企業から、総額約3000万円で新規事業の支援に関する業務委託を受けたため、多大な時間と費用をかけてほぼ全ての業務に対応したが、突然、その上場企業から契約の白紙撤回を主張されたということでした。その上で、ご依頼者は、数日後に改めてその上場企業と交渉を行うことを予定しているものの、どのように交渉を進めればよいかが分からず、非常に困っているということでした。

解決への流れ

相談後、当事務所は直ちにご依頼者と委任契約を締結し、数日後の交渉の場に弁護士も同席することにしました。他方、先方にも顧問弁護士はいるようでしたが、急な依頼では対応できなかったのか、先方の弁護士は同席しませんでした。結果、当方は交渉を有利に進めることができ、先方にほぼ満額の支払責任を認めさせることができました。事件解決後、ご依頼者は、当事務所のフットワークの良さを大変気に入って頂き、その後、すぐに当事務所との顧問契約を締結していただきました。

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髙田 英治 弁護士からのコメント

本件は、大企業がその優越的な立場を濫用し、何ら具体性のない新規発注の可能性をちらつかせるなどして、ご依頼者に今回の契約の白紙撤回を迫っていた事案でした。中小企業が大企業の取引をする場合、どうしてもその立場は弱くなりがちですが、法律を根拠に毅然とした対応をとれば、本件のように適切な解決を図れることも多いです。また、今回の件では、特に急な予定でも当方のみ弁護士が同席できたことが、交渉を有利に進める上で非常に大きかったと思います。ご依頼者にも、フットワークの良い弁護士を顧問弁護士としておくメリットを感じて頂けた事案ではないかと思います。