この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
無免許運転等の容疑で逮捕された男性について,逮捕に引き続いてなされる身柄拘束(勾留といいます。)の処分がなされ,このままではさらに10日間ないし最大20日間身柄拘束をされ続ける事態に直面しました。
解決への流れ
裁判所に対し,この身柄拘束の処分に対して不服申立を行いました。不服申立にあたっては,男性の父親と面会して身元引受人になってもらうとともに,男性には職があること,無免許であることの証拠は捜査機関がすでに持っているはずであることなどを主張した書面を裁判所に提出しました。また,処分がなされる前には,捜査機関や裁判官とも面談しました。その結果,身柄拘束の処分が違法と認められ,即日釈放となりました。
スピーディーかつ的確に行動した成果が実った事件といえます。身柄拘束が正当といえるためには,基本的には証拠を隠すおそれや逃亡するおそれがない事情を挙げることなどが必要となります。速やかに親族による身元引受書の作成にとりかかるとともに,事案のポイントを的確に見極めて指摘したことが解決につながりました。