この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
ご本人は本当のことを話して、きちんと反省の上、やり直したいと考えているが、組織から口止めをされている、本当のことを話したら家族に危害が及ぶのではないかと不安になった方からの刑事弁護の依頼でした。
解決への流れ
当職からは、作り話をして裁判所を納得させるのは難しいこと、真の更生を目指すならば、ありのままを話し、被害者の方たちと示談をするべきであること、組織の意向は依頼者を守るというよりは、組織へ飛び火するのを避けたいというものであることを話し、接見を繰り返して協議、方針を決めました。また、ご家族に害が及ばないよう、当職の携帯電話番号を渡し、事あるごとに不安を相談をしてもらい、怪しい人物からのアプローチなどに対しては、すぐに当職が介入して対処しました。詐欺グループから距離を取りながら、事実をありのまま話し、示談もした結果、執行猶予付き判決となり、社会内での更生が可能になりました。
きちんと反省をしたくても、組織の意向に引っ張られてしまいそれができない被疑者・被告人はいます。最終的には依頼者の意向次第にはなる訳ですが、当職が壁となって、本心の妨げとなる影響を遮断できるのであれば、可能な限り取り組みます。