犯罪・刑事事件の解決事例
#詐欺 . #加害者

【振り込め詐欺の受け子の弁護】否認から自白へ方針変更。ギリギリでの執行猶予獲得

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若井 亮 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所
所在地東京都 豊島区

この事例の依頼主

20代

相談前の状況

交際相手が詐欺で逮捕されたが、警察署すら分からない、どうやら地方の警察署のようだが、まずは探すことから始めて欲しい…という依頼でした。あたりをつけて探すこと数時間、やっと警察署に留置されていることを確認し、正式に弁護の依頼を受けました。

解決への流れ

留置されていたのは飛行機で1時間ほどの遠方、被疑者段階の弁護は接見が重要なだけに、この案件はまず移動時間をどうやって確保するかという問題がありました。週末にまとめて行ったり、始発の飛行機で行き、午後は東京で仕事などかなりハードではありましたが、時間の確保はできました。次に、被疑者の主張が全面否認であったために、どのように進めていくか慎重になりました。組織的な詐欺となると、組織から黙秘や否認をするよう指示を受けていることも多くあるからです。結果、起訴されるまで否認を貫き、このまま否認で行くのかと思った矢先、本人から真実を打ち明けられました。公判での方針変更はイチかバチかという側面もあります。本人とは何度も打ち合わせを重ね、一番自分にとって納得できる方針を検討し、結果、洗いざらい話すこととなりました。そこから情状弁護への切り替えになったため、時間との戦いではありましたが、何とか間に合わせることができ、結果としては、執行猶予付き判決を受け、社会での更生が可能になりました。

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若井 亮 弁護士からのコメント

この事案は地方での否認事件ということで、かなり緊張感を持っていたことを覚えております。接見を重ねるうちに信頼関係も築け、最終的に自分の認識していることをきちんと話し、反省をできたことは本人の今後の更生には大きなプラスになると思います。また、まだ若い方だったので、社会内での更生の機会を得られたことは非常に大きかったと思います。