この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
ご相談頂いた美容室は、高すぎる家賃がネックとなり、経営が行き詰っていました。代表者が個人的に借りたカードローンは既に支払い停止して預金が差し押さえされており、また、支払いが困難になった後債権者の一部に返済をするなど、破産法上問題となる点もいくつか見られました。
解決への流れ
ご相談を受けた後、最低限の資料を準備し、受任から5日で破産申し立てをしました。破産法上問題となりそうなことは、全て整理して裁判所に開示し、破産管財人に引き継ぎました。差し押さえられた預金の一部は、代表者の元に取り戻すことが出来、無事免責決定(借金などの債務の支払い義務を免れること)を得ることが出来ました。
経営状態が悪化しても、周りに迷惑をかけることを恐れ、破産に踏み切れないことは多くあります。その間に、一部の債権者に返済してしまったり、クレジットカードの現金化をしたりして、破産法上問題となる行為をしてしまっていることは珍しくありません。そのような時でも、スピーディーに準備をし、事実関係をクリアにして裁判所に引き継げば、問題なく破産は出来ますし、差し押さえられた一部の財産を取り戻したりすることも可能です。一人で抱え込まずに思い切って弁護士に相談することが、解決への近道です。