この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
性格・価値観の不一致から夫と別居していた方です。離婚調停をご本人で申し立てたものの、夫が離婚を拒んだため調停が不成立となってしまいました。それから数年が経った後、夫と離婚したい気持ちは変わらないけど、夫と連絡がつかないのでどうしたらよいのだろうかとのご相談を受けました。詳しくお話を伺ったところ、裁判をすれば夫との離婚が認められる可能性が高いと判断し、離婚裁判を起こすことになりました。また、ご相談者様は、夫との同居中に、様々な精神的な暴力・嫌がらせ(モラルハラスメント)を受けており、精神を病んでしまった過去がありました。そこで、そのような事情を含めて、離婚を求めることと併せて慰謝料請求をすることとしました。
解決への流れ
裁判では、夫は、「離婚はしない。」と争ってきました。しかし、長期間別居しており、ほとんど連絡も取り合っていなかったことから、裁判所は、もはや夫婦の体をなしていないと判断し、離婚が認められました。また、お子さんの親権についてもご相談者様のご希望に沿う結果となり、さらに慰謝料も勝ち取りました。判決をもらった後、夫から慰謝料を回収するため、直ちに財産の差し押さえを行った結果、慰謝料額を全額回収できました。
長期間別居している場合、裁判では離婚が認められやすくなります。一概には言えませんが、4~5年の別居期間が一つの目安になると思われます。また、慰謝料も、素早く相手の財産を差し押さえたことで、全額を回収することができ、大変感激されていました。