犯罪・刑事事件の解決事例
#暴行・傷害 . #加害者

暴行罪を犯しましたが,不起訴になりました

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太田 泰規 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイ堺オフィス
所在地大阪府 堺市堺区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

私は,被害男性と道端で口論になって,思わず暴力をふるってしまいました。当時は,被害者から悪口を言われたのもあって,本当に感情的になっていたのです。ただ,相手を傷つけてしまったのも事実で,心から反省しています。被害男性とは,知り合いで,私から何度か謝罪もしたのですが,全く許してくれず,ついには被害届が出され,警察から捜査されることになってしまいました。先生どうしたらよいでしょうか。

解決への流れ

先生に相談すると,相手が悪口を言ったことは,相手に非があるが,傷つけてしまった以上,不起訴を得るためには,被害者に何らかの謝罪と被害弁償(示談も含めて)が必要だといわれました。私も,被害者への被害弁償は必要だと思っていましたが,私自身がいくら謝罪しても,多少の被害弁償を提案しても,全て拒否されてしまったので,果たしてこんな状態で示談が成立するのか不安でした。すると,先生からは,示談が不成立に終わったしても,それまでの示談交渉の経緯や一定金額を供託することで不起訴になる可能性は十分あることを教えていただきました。そこで一縷の望みをたくして,先生にお願いすることにしました。すると,先生は精一杯交渉をしてくれたものの,被害者は,後遺症にもならないような怪我なのに,後遺症が残るからと,法外な金額を要求し続けました。そのため,先生から,検察の方に示談が成立しなかった経緯と,一定金額を供託する手続きを取っていただきました。すると,無事不起訴になりました。私としては,相手を傷つけたとはいえ,悪口を言ってきたことや残りもしない後遺症が残るなどと言ってきたことに不満を持っていましたので,先生には法外な金額の要求には一切応じない対応を取っていただきつつも,不起訴にしていただけたことに本当に感謝しています。先生本当にありがとうございました。

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太田 泰規 弁護士からのコメント

無事不起訴になってよかったです。被害者との示談は必ずしもうまくいかないことがあります。私の経験上,被害者の方は誠意を尽くして謝罪をすれば,ご理解いただける方が多いです。しかしながら,残念ながら,被害にあったことを理由に,法外な要求をして来られる方もおられます。悪質なケースでは,加害者を過度に陥れようとして,被害の内容すら過度に申告するという方もおられます。例えば,怪我をしていないのに怪我をした,手を出されていないのに手を出した,脅していないのに殺すぞ,と言われたなどですね。かような被害申告を過度に行うことは,虚偽告訴や詐欺になります。そうした方には,残念ながら断固たる対応をとることも,時には必要です。今回は,依頼者の意向もあり,虚偽告訴や詐欺で逆にこちらが告訴する必要まではありませんでした。ご相談者様が無事不起訴になってよかったです。