この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
VTuberのAさんは、約1年にわたり、視聴者からしつこく誹謗中傷の被害を受けていました。YouTubeライブ中に、Twitterで権利侵害に該当するかどうかギリギリの表現をつぶやかれるのです。相手は匿名アカウントで投稿頻度も高く、非常につらく頭を悩ませ、Authenseにご相談に来られました。
解決への流れ
該当の匿名アカウントの直近2週間~1ヶ月の投稿を確認し、「名誉感情の侵害」に当てはまりそうな投稿を3つピックアップしました。内1つが匿名アカウント本人による投稿、2つが単純リツイートでした。即座にTwitter社に開示請求したところ、Twitter社からは「単なる感想である」「本人ではなくあくまでVTuberキャラへの批判である」などと反論がありましたが、裁判所はこれをAさん本人への批判と判断。無事情報が開示され、投稿者の特定に至りました。
被害者の訴えと裁判官、Twitter社の意見は必ずしも一致するわけではありません。依頼者の権利を守るべく熱弁した結果、権利侵害が認められました。開示請求は、一般的な裁判手続きとやや異なる特殊な手続きがあったり、プロバイダごとに特徴があったりと、場数を踏んでいなければ機動的な判断や対応が難しいものです。すべての弁護士が慣れているわけではないと思いますし、他方でログの保存期間の問題もありますので、もし同様の被害に遭われている方がいらっしゃいましたら、一度Authenseにご相談ください。