この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
相談者のご子息が、電車内で痴漢行為を行い、「強制わいせつ罪」で逮捕され、警察署にいるので、早急に会いに行って話を聞いてきてほしい。罪を認めている場合、被害者とはどのように示談をすることになるのか、処分はどうなるのかを聞きたい。
解決への流れ
お電話を頂いたその日にご子息のいる警察署に行き、接見(面会)をしました。ご子息は自らの行った行為を認め、被害者に謝りたいとのことだったので、その場で謝罪文と被害者には二度と近づかない旨の誓約書を書かせました。接見後は直ぐに相談者に連絡し、身元引受人となってもらうこと、示談金を用意してもらうこと等を伝えました。次の日に担当の検察官に電話し、被害者と示談をしたい旨をつたえ、弁護人限りで被害者の連絡先を教えてもらいました。被害者感情に細心の配慮を示しつつ、謝罪と弁償の意思を伝え、示談が成立しました。被害届も取下げていただき、被害届取下げ書と示談書等を担当検察官に提出し、ご子息は不起訴処分となりました。
逮捕直後に迅速に動くことができたのがポイントです。被害者との示談交渉についても、どの段階で示談が進むのかは事案によって異なりますが、早い段階から交渉を始めるに越したことはありません。被疑者であるご子息と相談者であるご両親との密な連絡も早期の解決には必要であり、連絡のとりやすい弁護士に依頼することは大切です。