この事例の依頼主
男性
相談前の状況
依頼者「家の近くのコンビニ内で,女性客とすれ違う際に下半身を触ったとして逮捕されてしまいました。もし明日以降勾留されると,会社もやめなければいけません。また,やっていないことをやったと認めたくありません。」
解決への流れ
弁護士「すぐに警察署に接見に行き,詳しい状況を聞きました。その後夜中に勾留請求しないことを求める意見書を書き上げ,証拠を集め,翌朝に検察庁に提出し,検察官の勾留請求を阻止しました。また,逮捕中依頼者を侮辱するような取調べが行われたため,検事正・担当検事・警察署長・取調管理官宛てに抗議文を送りました。検察官からは,示談をしないのか問われましたが,コンビニ内の状況や,依頼者の前後の行動等を踏まえ,痴漢をする状況になかったことを記載した意見書を提出し,示談も拒否しました。その結果,不起訴処分となりました。」
満員電車内の痴漢の場合,被疑者は偶発的に居合わせた被害女性の居場所や連絡先を知らないことなどを理由に,勾留されないことが多いです。しかし,それも絶対ではなく,また,今回は家の近くのコンビニ内の事件で,被害者と鉢合わせる可能性もあるので,念のため,急いで勾留請求しないことを求める意見書を提出しました。