この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
過去に2度、盗撮で逮捕、勾留されたものの、いずれも被害者と示談が成立して不起訴となっていた。今回はファミレスで店員のスカート内を盗撮したことで逮捕、勾留された。
解決への流れ
過去2回と同様、奥さんからの依頼だった。当日接見し、翌日、裁判所に釈放を求める準抗告を申し立てたが認められなかった。しかし、同日、自宅の家宅捜索が終わったことを踏まえて、翌日、勾留取消を請求したことろ認められ、釈放となった。今回は再犯防止のために、専門の医療機関への通院を開始した。その後、被害者2名とそれぞれ示談が成立し、いずれの事件も不起訴となった。
盗撮事件の場合、勾留はされず在宅事件となるケースは多いですが、本件では前歴が2件あったことから勾留されました。通常は準抗告によっても釈放が認められなかったときは早期に示談を成立させて釈放を求めますが、本件では勾留取消が認められました。勾留取消は非常に稀な決定です。また、前歴が2件あり、かつ今回の被害者は2名でしたから、いずれとも示談が成立したとしても起訴される可能性は高いと考えていました。しかし、再犯防止のために医療機関への通院を始めたことも有利に考慮されたからか、今回も不起訴処分となりました。