この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
後継者がおらず、設備の老朽化も著しく、所在不明の株主も多数いるものの、商品の質やブランド、そして歴史のある酒造のM&A(第三者への事業の引継ぎ)をしたい。法的な手続を全面的にバックアップして貰えないか、という相談でした。
解決への流れ
株式の段階的集約、所在不明株主の処理を行い、会社法上の手続きをスピード感をもって計画し、登記を含め当事務所でフォロー。金融機関との調整や事業承継の当事者間の調整などについて、M&Aの専門仲介会社と二人三脚で対応にあたり、手続きに着手してから3カ月以内でほぼ全ての手続きを終わらせることができ、無事に老舗酒造の経営を引き継ぐことができた。
オーナー経営者の高齢化、後継者の不在、設備の老朽化や働き手の減少による経営悪化、債務超過など、様々な理由で会社の経営を諦める方が多いですが、第三者に事業を譲渡・承継することで問題を解決し、借金や経営者保証の負担も軽減できる場合があります。もっとも、円滑な事業譲渡・事業承継には、多種多様な分野の専門知識や経験値が必要であり、各分野の専門家の力を借りずに行うことは極めて大変、かつ、リスクが大きいものです。また、円滑な事業譲渡・事業承継を行うための会社の磨き上げ(抱えているトラブルやリスク、課題の解消)も重要です。事業譲渡・事業承継をご検討中の方は、一度、早い段階で専門家にご相談だけでもされることをお勧めします。