この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
相談者は、妻と取っ組み合いの喧嘩になり、妻に平手打ちをされたことから、妻の腕を掴んでそのまま押し倒して打撲の傷害を負わせてしまった。妻は診断書と怪我の写真を撮り、警察に被害届を提出した。
解決への流れ
親権や養育費、財産分与など他の離婚事件が絡んでいたため、示談交渉が進まないまま、書類送検されたが、妻が先に手を出したことなど当時の状況を詳細に説明した不起訴意見書を検察に提出した結果、不起訴処分となった。示談の申入れをしていること、離婚に際し適正な示談金が支払われる予定であること、依頼者の両親が依頼者を監督することを誓約していたこと、怪我をさせてしまったことに対して依頼者が謝罪し反省していることも考慮されたと思われる。
暴行・傷害事件の場合、被害者側が厳しい感情を持っていることが多く、示談交渉がなかなか進まないことがあります。このような状況であっても、粘り強く示談交渉を行うことで、仮に示談が成立しなくても、不起訴処分を獲得できることがあります。説得力のある不起訴意見書を作成し、検察に提出することも重要です。