この事例の依頼主
10代 女性
相談前の状況
中学生のDさんがショッピングモールで商品数点を万引きし、その場で警備員に取り押さえられました。Dさんは駆けつけた警察官から取り調べを受けた後、身元引受人としてDさんの両親が警察署に迎えに行き、帰宅しました。その後、在宅捜査が開始されました。
解決への流れ
少年には過去数回の万引き経験がありましたが、警察が立件したのは初めてでした。両親と少年の関係性は良好で、本人も十分に反省していましたが、学校に知られてしまうことを心配していましたので、できるだけ学校に知られないようにしながら家庭裁判所から寛大な処分を受けることを目指して、弁護士にご依頼いただきました。まずは担当の警察官に弁護士から意見書を提出したうえで、被害店舗への弁償と、本人及び両親の気持ちを記載した書面を作成しました。その後、検察官と家庭裁判所に本人及び両親の気持ちを記載した書面に加えて弁護士の意見書も提出し、無事家庭裁判所から審判不開始決定を受けることができました。
早期にご相談いただいたことで、警察署、検察庁、家庭裁判所に対して先手を打って行動することができ、審判不開始決定につながったと思います。もともと少年には非行性がなく、両親と本人も含めた家庭内の環境が良好だったこともありましたが、当事務所に依頼いただいたことで効果的に検察官、裁判所に説明、説得することができたと思います。