この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
少年は、暴走行為を繰り返したとして逮捕・勾留されました。以前にも、少年は非行を犯し、保護観察処分を受けたことがあったため、このままの状況では、少年院送致もあり得る事案でした。
解決への流れ
まずは、少年と面会を重ね、気持ちをノートに書いて整理してもらうことによって、自分が暴走を繰り返してしまったことへの反省の気持ちを高めてもらいました。一方で、その間に、少年の両親に対して、少年の仕事を探してもらうとともに、少年の生活習慣を改めるために協力を求めるなど、環境整備に努めました。結果として、少年は自らの生活を改めることを決意するとともに、両親の探してきた仕事をすることをしっかりと誓ってくれたため、保護観察処分となり、自宅において更生を図ることができました。
少年は、それぞれ様々な原因によって非行に走ってしまいます。そのような状況を変えて、少しでも少年をより良い方向へと変化させていくことが、大切です。弁護士も、少年事件を通じて、能動的に少年へ働きかけることによって、少年を変えていくことができるといえます。※本事例は、プライバシー保護の観点から、実際の事件をもとにアレンジを加えています。