この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
木材の加工・販売などを業とする会社の社長さんからのご相談です。土木建築工事の施工・請負などを業とする会社(相手方)に対し、数年前から木材等を販売し始め、代金がきちんと支払われていました。しかし、最近、相手方は、代金を滞納し始め、滞納額が200万円ぐらいになったため、新たな販売はストップしました。未払い代金を請求しても、相手方は、資金繰りが苦しくて、手元にお金がないなどと言って、全く支払いません。許しがたいので、何とか回収したいです。
解決への流れ
弁護士が介入して交渉しても支払う気配がなかったため、すぐに訴訟を提起して判決を取りました。それでも支払ってこなかったため、強制執行により、相手方が所有する機械を差し押さえました。この機械は、競売すれば25万円ぐらいでしか売れる見込みがありませんでしたが、相手方はまだ業務を行っていて、この機械を使えなくなると、すべての業務が止まってしまうため、相手方は慌てて200万円を支払ってきました。これにより、無事、回収できました。
交渉しても支払う気配がなかったため、すぐに訴訟を提起したことが良かったと思います。また、強制執行によって差し押さえる対象として、高く売れそうな物はなさそうでしたが、売ったら25万円ぐらいにしかならなくても、相手方の業務の要となっている機械を差し押さえて、相手方にとって痛い所を突いたことが、功を奏したと思います。