この事例の依頼主
男性
相談前の状況
相談者は,信号無視をした上で,被害者らに衝突したにもかかわらず,そのまま現場を立ち去ったということで,自動車運転過失致傷罪・道路交通法違反(救護義務違反・報告義務違反)の被疑事実で警察から在宅で捜査をうけることになりました。今後の刑事処分について不安になった相談者は,担当弁護士に相談することになりました。
解決への流れ
すでに警察での捜査段階を終えているとのことでしたので,検察庁に弁護人選任届を提出し,担当検事と直接当職が話をしました。被害者のけがの程度は決して重たいものではないことに加え,事故直後に相談者は自動車を停車の上,被害者の元に駆け寄りけがの状況を確かめ,けがをしていないことを確認したことから立ち去ったに過ぎず,救護義務を課される状況にはなかったことを担当検事に説明しました。改めて,不起訴を求める意見書を提出しました。結果的には,道路交通法違反については,すべて不起訴となり,自動車運転過失致傷については罰金での処理となりました。
相談者の仕事柄,通常の起訴を行われてしまい執行猶予判決がついてしまうと仕事に支障が出てしまうという状況にありました。最悪でも略式手続きでの罰金処理を目指し,検察官と交渉を行いました。