この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
約10年間支払いをしていなかった債権者から督促状が自宅に届いた方からの相談。その間、引っ越しを繰り返していて、自宅に督促状が届くことがなかったとのこと。遅延損害金を入れると約500万円の金額膨れ上がっていて支払える状況になかった。
解決への流れ
弁護士は受任後に受任通知を送付して、取引履歴の開示を受けた。約10年間支払っていないことを確認。時効中断事由がないことも確認して、時効を援用。請求された金額は全額消滅して支払い義務がなくなった。
たしかに借りていた覚えはあるけど、長期間返済していなかった債権者から突然督促状が届くことがあります。その場合は、遅延損害金といって通常の利息よりも高い利率を加えた金額が付されることになり、請求される金額は極めて高額になります。債権者に連絡して、少しずつ支払う等と伝えたり、実際に少額でも支払ってしまうと、消滅時効を使えなくなってしまいます。消滅時効を援用しないと何年支払いを止めていようとも法律上は負債は残ったままで、裁判を起こされる可能性もあります。この依頼者の方は、督促状が届いて直ちに当事務所にご相談されたので、最終的に消滅時効を援用して請求された金額の全額を無くすことに成功できました。