この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
ご家族の方から、旦那さんが電車内での痴漢で逮捕されたとのお電話をいただきました。以前に痴漢の前歴があったとのことで、留置所からずっと出られないのではないか、起訴されてしまうのではないかと非常に心配されておられました。
解決への流れ
①まずは依頼者と接見し、事実関係を聞いたうえ、一日も早く釈放すること②釈放にはご家族の方のご協力が必要になること③痴漢行為が事実であれば、起訴されないためには被害者の方との示談が必須になること④再犯防止のためには医学的な治療が必要なことをお伝えしました。ご相談を受けたその日に警察署へ赴き、依頼者と接見しました。痴漢の事実を認められ、と悔悟されていました。当職は接見したその足でご家族の方と直接お会いし、身元引受書をいただき、その後、検察官と面談しました。前歴があったことから、勾留請求は阻止できませんでしたが、裁判官と面談し、逃亡・証拠隠滅のおそれがないことを直接説明しました。結果、逮捕から約2日後に無事釈放されました。土日を挟んでいたため、幸い、勤務先へ知られることはありませんでした。釈放後は、被害者の方との示談交渉をすみやかに行いました。当然ですが被害者の方は深く傷いておられました。依頼者には通勤経路を変更させ、また医師による治療も受けさせることで、被害者の方の理解も少しずつ得られるようになり、交渉を重ねた末、示談が成立しました。示談書、治療に通っていることを示す複数の書類、ご家族の方の陳述書、及び当職の意見書を添えて検察官に提出し、何とか不起訴処分の運びとなりました。
最初のお電話をいただいてから、依頼者とご家族の方には、現在の状況を報告するように常に心がけており、ご不安を取り除くように努めておりました。痴漢で逮捕された場合、早期の身柄解放と示談交渉が必要ですので、刑事事件の交渉に強く、スピード対応ができる弊所にお任せいただければと存じます。