この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
同族企業の役員の方から、現在の代表取締役社長が会社経費を濫用するなど会社を私物化し、さらに相談者を含め意のままにならない役員を外す人事を行おうとしているので、会社を助けて欲しいという相談でした。
解決への流れ
当該会社の取締役の総数は5名のため、相談者を含め過半数の3名が賛成すれば現在の代表取締役社長を解任できるので、2名の協力者を得るよう指示し、そのうえで、取締役会における解任動議のシナリオを準備し、協力者とともに解任動議のリハーサルを行いました。また、大株主にも事前に相談し、解任動議成立後の新体制への協力を取り付けました。その結果、クーデターは成功し、相談者が新たな代表取締役社長に就任しました。
一般的に、中小企業における代表取締役社長の権限はとても強いため、会社を私物化された場合、それを止めることはなかなか難しい問題です。本件では、現在の代表取締役社長に反対する相談者及び協力者が取締役の地位を失う寸前であったため、間一髪で代表取締役社長解任が間に合った事案といえます。何事においても、早めにご相談されることをお勧めします。