この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
相談者(男性)が交際相手(女性)に交際解消を申し入れたところ、突然、交際相手が「半年前に無理やり性交渉された」、「無理やりされて怪我もした」、「警察に被害届を出す」などと言い出した。相談者は、同意なく性交渉をしたことはないし、怪我をさせたこともなかった。
解決への流れ
弁護士が介入し、無理やり性交渉をした事実はないこと、怪我をさせたこともないことを指摘したが、相手方は主張を変えなかった。そこで、2人で旅行に行った際のツーショット写真や動画、楽しそうにやりとりしているLINEの履歴等を証拠として示し、相手方の主張が客観的証拠と矛盾することを指摘した。結果、相手方からの連絡は止まり、警察に被害届が提出されることもなかった。
交際解消を申し入れた際に、過去にあったことを引っ張り出してきて、強引に法的な主張(不同意性交・暴行・傷害・詐欺・窃盗など)に結びつけてきて、「警察に被害届を出す」、「勤務先に言う」、「家族にバラす」などと脅迫してくるケースは少なくありません。実際は、まったく身に覚えのないことや話が大きくなっていることがほとんどで、法的には通らない主張が多いです。しかし、法的に認められない主張であったとしても、これを放置していると相手方が実力行使をしてくる可能性は否定できません(警察に虚偽の通報、勤務先に乗り込む、家族に連絡を入れる、自宅の前で待ち伏せるなど)。相手方の脅迫の内容が酷くなってきた場合には、早めに弁護士に介入してもらい、有効な反論と警告をしてもらうのが良いでしょう。