この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
相談者は電車内で痴漢をし、現行犯逮捕されてしまった。相談者の母に警察から連絡があり、相談者の母としては、早期に相談者の身柄を解放し、相談者が職を失うことがないようにしたいというのが希望であった。
解決への流れ
相談者の母から依頼を受け、すぐに接見に向かい、事実関係や勤務状況を詳細に確認した。勤務先に対しては母から家庭の事情により出勤できない旨を伝えてもらい、担当検事に対しては、被疑事実についてはほぼすべて認めており証拠隠滅のおそれがないこと、母が身元引受人になることを申し出ていること、身柄拘束が長引けば長年勤めてきた会社を解雇されるという大きな不利益を被るおそれがあること、早期に被害者との示談交渉を開始したいという意向であること等を伝え、結果的に逮捕から3日で釈放された。その後、被害者と示談交渉を行い、無事に示談が成立し、不起訴処分となった。
身柄拘束が長引いてしまうと、会社から解雇されてしまうリスクがあります。早期に身柄を解放するためには、スピーディーな対応が最も重要です。接見、身元引受人の確保、検事の説得、勾留請求に対する準抗告、勤務先に対する対応など様々な事項を速やかに行う必要があります。親族が身柄を拘束されてしまったという場合には、すぐに弁護士に相談し、身柄解放に向けた活動を依頼しましょう。