犯罪・刑事事件の解決事例
#任意整理

任意整理をしたことで、毎月の返済の負担が軽くなり、借入金の完済時期の見通しも立てることができた。

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西村 拓憲 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人西村総合法律事務所
所在地大阪府 泉佐野市

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

保険代理店で保険募集人として勤務していますが、新たな顧客開拓のために営業活動をするにあたり、その経費が全額自己負担になるため、大きな負担になっていました。契約件数が少ない月があると経費分程度しか収入を得ることができず、生活費を確保することすらできない状況になってしまいます。そんな時に、クレジットカードのキャッシング枠から生活費を工面したり、ショッピング枠から日用品や食料品の購入に利用していました。あるクレジットカードが限度額までいっぱいになれば、別のクレジットカードで同じことを繰り返していました。これが原因で徐々に毎月の返済にも困るようになり、返済のための借入を繰り返すようになりました。完全に自転車操業の状態に陥ってしまい、ついには返済に困って弁護士に相談しました。

解決への流れ

弁護士に相談したところ、保険募集人を続けるのであれば、仕事への影響があることから自己破産は避けるべきとのアドバイスを受けました。借入金額が150万円程度であること、これからも保険募集人の仕事を続けていきたいことから、裁判所を通じた手続きは避けたいことを弁護士に伝えました。そして、経費や生活費をこれまでよりも精査して削減することを条件に、任意整理をすることになりました。クレジットカード会社との取引期間が長かったことに加え、これまで長期の延滞等もなかったことから、弁護士とクレジットカード会社との協議の結果、約5年間の分割弁済に応じてもらうことができました。さらに、完済の目途が立っただけではなく、完済までに発生する将来利息も全額免除してもらうことができ、毎月の返済額も3万円程度に減額してもらうことができました。また、任意整理をしたことを勤務先や家族に知られなかっただけではなく、これまでのように毎月の返済原資をどうするか考えるというストレスからも解放され、より一層仕事に集中できるようになりました。

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西村 拓憲 弁護士からのコメント

この度は、弊事務所にご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。保険業界は、やり方次第で収入は青天井であり、非常に華やかな世界という印象がある業界です。しかし、一方で保険募集人の経費負担は大きく、決して甘いものではありません。今回は借入金額もそこまで高額なものではなかったことから、経費や生活費を徹底的に見直し、仕事に集中できる環境を作ることで、返済原資を確保しつつ生活の再建を目指すというものでした。保険募集人は自己破産をすると資格制限に該当し、その仕事を続けられなくなるというリスクを伴います。返済に困ったら、どうにもならなくなる前に迷わず弁護士にご相談いただくのが一番だと思います。今回はご依頼いただきましてありがとうございました。