この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
大麻所持で現行犯逮捕されたという事案です。「狭い路地から通りに出たところで警察官の職務質問、所持品検査を受けて簡易検査で大麻と判明して現行犯逮捕された」とのことですが、本人は「路地の中で見知らぬ人から缶を受け取ったが、大麻だとは知らなかった、身に覚えがない」と否認していました。
解決への流れ
弁護士は、毎日の接見で取り調べの注意点を助言しました。捜査官が求める供述が何か?を念頭に、様々な観点を踏まえてアドバイスをしました。また、冷静さを持ち続けるように励まし続けました。勾留場所は事務所から遠かったため、通常業務を終えてから20時ないし23時過ぎに接見に出向きました。とはいえ、大麻所持を立件するだけの証拠があると思い、現行犯逮捕から23日後の勾留期限満期の前日の時点で起訴は免れないと考えていました。しかし、処分結果は不起訴でした。理由は検察官のみ知るところですが、立件するに十分な供述証拠を得られなかったため公判を維持できないと検察官が考えたためではないかと推測しています。
刑事弁護においては、最後まで諦めずに弁護を続けることの大切さを身に染みて感じた事件でした。おそらく、同種事案で不起訴となることは大変稀ではないかと思います。逮捕されて警察署に留置されている方やご家族は、大変つらい思いをされていると思います。その時には、刑事弁護経験豊富な弁護士泉義孝まで是非ともご相談ください。全力で刑事弁護に取り組みます。