この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
会社員として働くご依頼主様が、駅の構内において、お酒に酔った勢いで女性客の背後に近付き、その衣服の内部をスマートフォンで動画撮影を行ったところ、近くにいた男性客に見つかって取り押さえられ、警察に盗撮の罪で現行犯逮捕された事件。
解決への流れ
罪を素直に認めたこと、会社の中でも立場のある方であり、身元がしっかりしていたことなどから、ご依頼主様は逮捕後、すぐに釈放されました。しかし、釈放後、どのような対応をすれば良いのかわからず罪の意識に苛まれていたところ、4ヶ月余り経った頃に検察庁から処分を決めるための呼び出しを受け、慌てたご依頼主様本人が相談に来られました。逮捕から時間は経っていましたが、迅速に対応し、ご依頼主様とご家族で謝罪文を書き、弁護士と共に被害者の方にお会いして色々とお話しをし、示談に応じていただきました。その後、ご依頼主様は不起訴となり、前科がつかずに済みました。
盗撮事件を起こして逮捕された場合には、前科がつくことを避けるために、事件後早めにご依頼いただくのが望ましいです。被害者の方は早く謝罪に来ないことでお怒りになることもありますし、逆に時間が経てば思い出したくないという心情になることもあり、時間が経ってからの示談交渉は難しくなります。また、時間が経って検察の捜査が完了すると、事件が起訴されて処分が決められてしまうこともあります。処分が決まってからでは、示談を締結しても不起訴には戻れず、前科はほぼ避けられません。今回は弁護士と共に誠意を持って対応し、お許しいただけましたが、盗撮事件でお困りの方は、なるべく早めにご相談をお願い致します。