この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
弁護士会を通して依頼された事件です。事務所荒らしの建造物侵入窃盗未遂で逮捕されてしまったという事件でしたが、担当の係長刑事いわく、「この件以外に余罪が30件近くある」ということでした。これだけの余罪があると、執行猶予は厳しい(実刑の可能性が高い)と考えられました。
解決への流れ
泉は、30件近い余罪を全件示談交渉すると決めました。被疑者の家族とも話し合いをしたところ、被害額の6割程度の返済原資があるとのことでしたので、まずは被害額の一部を一括払いして、残金を分割払いにしてもらう方向で示談交渉に着手しました。被害会社は各地にありましたが、時には夜も出向いて示談交渉をしました。結果としては、示談をしていただける会社もあれば示談していただけない会社もありました。全件ではありませんが約30件近くの示談・被害弁償を取り付けたことで、警察の担当係長刑事からは「余罪捜査をせずに済んだ」と感謝され、余罪の追起訴もありませんでした。このような弁護活動の結果、保護観察付5年の執行猶予付有罪判決となりました。
保護観察付とは、裁判所が実刑にしてもおかしくない場合につけるものです。被害会社との示談・被害弁償がなければ、執行猶予がつかずに実刑になっていた事件と言えます。泉総合法律事務所では、弁護士泉が刑事弁護に全力で直接取り組んでおります。