この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
在学中の学生が、知人とのトラブルをきっかけに、逮捕・勾留されてしまいました。身体拘束期間が長引くと、その間学校に通学することができず、逮捕前と同様の学校生活に戻ることが難しくなり、学校を辞めざるを得なくなる可能性も生じてきます。ご両親は、本人の今後のことを非常に心配しておられました。
解決への流れ
相談を受けた段階で、知人との間で生じたトラブルは大きな損害を与えるものではなく、また、本人はご両親とともに安定した生活を送っていたため、逮捕・勾留をすることが必要であるか疑問を感じました。その後、本人と接見して話をし、本人が自身のしたことを反省しており、また、ご両親もこれまで以上に本人の生活の指導・監督をする考えでおられました。そこで、勾留を争い、本人を早期に身体拘束から解放して元の生活に戻し、学校に通うことのできる状態に戻してあげることを目指しました。
本人が自身のしたことの問題性をしっかり受け止めたうえで反省していたことや、ご両親がしっかりとした考えを持ちつつ家庭を築かれていたこと等を裁判所に伝えた結果、勾留に対する準抗告が認められ、早期に釈放されることとなりました。本人はご両親との生活に戻り、また、学校への通学を開始することもでき、元の生活に戻ることができました。その後、本人の行為に関する事情や、家庭に問題がないこと等を裁判所に伝えた結果、本人は処分を受けることもなく事件は終了いたしました。