この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご相談者様ご夫婦は、非正規雇用の不安定な仕事にしか恵まれず、生活苦のため、夫婦とも多数の銀行やサラ金から借金を抱えている状態でした。奥様が親から相続した自宅で暮らされていましたが、自宅も銀行からの借金の担保となっていて、ご主人もその銀行からの借金の保証人となっていました。しかし、毎月多数の返済に圧迫されている結果、ついに、この借金の返済も滞るようになり、自宅を失う瀬戸際になったことから、ご相談にお見えになりました。
解決への流れ
詳細にご事情をお伺いしたところ、ご主人の方が銀行などからの法定金利内の圧縮が難しい債務が多かったこと、ご主人の返済が無く、利息制限法で引き直した後の圧縮された奥様の債務だけであれば、なんとか家計の中から返済が可能であると確認されたこと、奥様の主債務さえ支払っていれば、ご主人が自己破産しても、自宅の競売はされないだろうことが予想されたことから、ご主人は自己破産、奥様は任意整理の方針で、自宅を維持することができました。
この事案の場合は、仮に奥様の任意整理が難しくても、個人再生の方法により、自宅を維持できる可能性もありました。借金の問題は、様々な手法、手続きを、創造的に組み合わせることにより、良い結果が得られる場合がありますので、悲観的になりすぎず、まずはご相談ください。