この事例の依頼主
女性
相談前の状況
長年にわたる夫からの暴言に悩んでいた妻から依頼を受けた離婚の事例です。夫は,妻に対してだけでなく,お子さんに対してまで暴言や暴力を加えることが日常化していたことから,妻はお子さんの親権を取得して離婚することを希望していました。また,ご自分が離婚することによってお子さんに金銭的な苦労を負わせたくないし,お子さんの将来の可能性を狭めることだけは避けたいと思っていました。ただ,夫は自身に有利な離婚条件を一方的に妻に提示するのみで,夫婦間で公平な協議を行うのが難しい状況となっており,妻は心身ともに疲弊して当事務所にご来所されました。
解決への流れ
当事務所にご相談,ご依頼いただいた後,夫に対して速やかに文書を送付し,今後は当事務所が窓口になるので依頼者への直接の連絡をされないよう要請しました。その後,迅速に離婚調停を開始し,夫の財産資料の全てを開示してもらい,依頼者の要望を整理して明確にお伝えした上で話合いを行いました。その結果,親権,財産分与,養育費,慰謝料全ての面において依頼者の要望が受け入れられた離婚条件で合意が成立し,3回目の調停期日で事件解決となりました。
離婚事件の場合,ご本人が自身の希望を思うように相手方へ伝えられず,相手方から一方的な条件を突き付けられてお困りのことがよくあります。そうでなくても,離婚を考えるまでになったご夫婦間では,当事者同士で冷静にお話合いをすることは難しいケースが多く,弁護士にご依頼されることでスムーズに協議を進められることが期待できます。離婚協議を行うにあたっては,親権,養育費,面会交流,財産分与,慰謝料,年金分割,同居解消,離婚成立までの生活費(婚姻費用),面会交流など様々な問題を解決していかなければなりません。またその際には,離婚後の生活設計を見据えることが重要です。当事務所では,離婚をはじめとした男女問題の案件を常時多数扱っており,県内では取扱件数が多い法律事務所に属します。ご夫婦によって様々な事情を丁寧にお伺いし,きめ細やかでスピーディーな対応を心掛けていますので,離婚問題でお困りの際には一度当事務所にご相談されることをお勧めします。