犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割 . #財産目録・調査 . #相続登記・名義変更 . #相続人調査

行方不明の相続人と遺産分割

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長 宏一 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人ルネサンス 小江戸川越法律事務所
所在地埼玉県 川越市

この事例の依頼主

女性

相談前の状況

お母様が亡くなり(お父様は以前になくなっています。),子ども3人が相続人となったとのことで,その長男からの遺産分割について依頼したいとのご相談があった件です。二男は行方不明,長男は手続に一切協力をしてくれないとのことで,遺産分割の手続をして欲しいとの依頼です。ご依頼者様は,お母様が亡くなられるまでの間,仕事を辞めて4年間介護をしていたとのことで,可能であれば,自分がすべて相続したいとのことでした。

解決への流れ

行方不明の二男は,ヒアリングの結果,行方不明になってから7年以上が経過しているとのことだったので,当職自身が最終住所地の聞き込み調査を行った上で,失踪宣告の申立てをしました。その後,他の相続人に連絡をして,ご依頼者様の介護状況について伝え,依頼者の意思を伝えたところ,ハンコ代相当の金額を支払うことで遺産分割協議が成立しました。なお,その後の預貯金の解約や所有権移転登記手続も当職の方で行っています。

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長 宏一 弁護士からのコメント

失踪宣告前に他の相続人と接触するかどうかを考えましたが,結局,失踪宣告の手続に関する費用も長女が負担したと言うことを伝えるため,失踪宣告後に通知を送り接触しました。当初は話合いに全く応じないとのことでしたが,その不満は失踪者に関するものだったのでそれをじっくり聞き,長女の献身の介護を伝え,更に,失踪宣告を含めて,すべて手続を長女の方で行ったことを伝えると,素直に当方の分割案に応じて下さいました。この点は長男様には大変感謝です。